taniyakunのブログ

日々徒然を思いつくまま書いています。

蘇軾 悠久の中国北宋に遊ぶ

凍てつく春宵に

 
朝、PC立ち上げるとナナ何と!
マウスが死んでいるではないか?
クリックしようが何しようがポインターが出て来ない。
 
嫁曰く「毎日、毎日パソコンばかりして、そんだけ使ったら壊れて当たり前!」
 
この間から電池の接触が悪いのか非常に調子が悪く、とうとう電池を新しく変える気もせず思い切って灯油を買うついでにメガドンキホーテで新しいマウスを買う。
朝っぱらからとんだ出費である。
 
何気に精肉売場を見ると皮付きの豚バラブロックがあるではないか。食いしん坊の親父は安くて美味いものは決して見逃さないのである。
気分を変えて今日は豚バラ塊りを買って東坡肉(トンポーロー)を作り風流に蘇軾に思いを馳せ食してみよう。
 
北宋の詩人有名な赤壁の賦を詠んだ蘇軾(蘇東坡)から由来する豚肉の料理である。
 
春宵一刻値千金(春の宵は一刻が千金に価するほど素晴らしい)
 
「中々、格調高く始まったド~~~~~!」
 
東坡肉 漢字で書くと本場中国の香りがして本格的にやろうと思えば中々手が込んだ厄介な料理である。
沖縄ではラフティー、長崎では卓袱料理の角煮いずれにせよ中華料理の東坡肉から伝わった料理であろう。
 
「親父の賄い」としては本格的な料理を期待する向きには甚だ申し訳ないが、至ってシンプルに安く冷蔵庫にあるもので簡単にそれらしきものを作ってみるのであ~~る!
 
肉はメガドンキホーテで買ってきた100g98円の皮付き 豚バラブロック、 東坡肉 ラフティー 角煮は本場では皮付きの豚バラで作る。この皮がトロトロになると美味いのなんの!
 
わざわざ高価な材料を買い求めないで有り合わせの材料で本格的な味を作るところが親父の賄いの真骨頂である!
「しかし、しかしですぞ!」侮るなかれ親父の舌はかって沖縄に住み長崎にも住み本場中国にも遊んだ経験が有り東坡肉もラフティーも角煮も本場の味を知っており、こと豚の角煮に関して一家言あり非常にウルサイ!
 
己の味覚を信じクックパッドなんぞのレシピに頼らざるとも適当~~~に作るのである。

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厚手の鍋に大きく2つに切ったバラ肉と頂き物の長ネギの葉をぶち込み下茹でする。

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幸い冬は灯油ストーブを点けているので煮込み料理には絶好の機会でありシチュー おでん 煮込みの類は全てストーブで調理する。
 
我が家では阪神淡路大震災東日本大震災の教訓を生かして停電になっても困らないように電気を使用するファンヒーターなど決してつかわず灯油のみで温かさを確保出来る灯油ストーブを使っておる。
 
30分ほど下茹でした豚肉を取り出し、表面に着いたアクなど洗い4等分に切り、面取りした厚切り大根を入れる。
アクを取ったゆで汁に酒 砂糖 醬油 本来入れるべき八角は嫁が嫌いなので入れずにおく。
以上の調味料と材料を目分量で入れて(始めは煮詰まって濃くなる事を想定して少な目に)ストーブにかける。

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これから納得する柔らかさ(およそ2,3時間)」になるまでひたすら煮る。ほぼ、煮あがると最後に味醂を足し照りをだす。

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約、2時間煮込んだ豚バラと大根は箸でホロホロとほぐせる位に柔らかくなり白髪ねぎと辛子のハーモニーで熱々の脂の甘さが口中で一編の詩を奏でるのである。