taniyakunのブログ

日々徒然を思いつくまま書いています。

平昌オリンピック

暴力による支配
 
私の住む伊東では徳川時代初期関ヶ原の戦い以前に渡来した英国人ウイリアム.アダムス(三浦按針)が家康に命じられ造船ドックを造るのに最適であった松川の河口で日本初の 様式帆船の建造をしました。
大航海時代にスペイン、ポルトガル、イギリスなどが世界中を植民地化し日本も安土桃山時代にヨーロッパから多数の船が渡来したが、ヨーロッパから極東にあり四方海に囲まれ他国と国境を接する事も無い地の利であり、勿論先人の知恵と苦労も有ったが歴史上植民地に為ることも無く幸いにも国家の独立性と民族性を保ち続けることが出来た。
 
徳川家康に至っては外圧に屈するどころかウイリアムアダムスが乗って来たリーフデ号に積んであった最新兵器の大砲や弾丸に依って関ヶ原の戦いに勝ち天下統一を成した。
その後三百年に渡り(封建制度の良し悪しは別にして)少なくとも世界史上まれにみる平和な江戸時代が続き下田にペリー来航するまで日本人は大きな戦争をする事も無く過ごせた。
 
歴史を遡ると人間は古代より現在に至るまで暴力によって経済を拡大して強い者が弱い者を搾取して来た。
 
時代と共にもたらされる新しい技術や産業は常に諸刃の剣であり一つ使い方を間違えると幸福にも悲惨な結果にもなる。
原子力も制御出来なければ原爆となり広島、長崎、最近では福島の原発事故北朝鮮ミサイル等途轍もない不幸を人類にもたらす。
 
現在ではインターネットに依り恐ろしい程のスピードで今までの価値観や常識が変わっていくそんな時代にあって1番恐ろしいのはイデオロギーと宗教である。
大多数の意見が正しいとなればマイノリティーは無視され虐殺されて来たのは歴史を見れば歴然としている。
その歴史でさえ勝者が都合よく書き換える。
いつの時代も力のあるものが正義であり弱きものは何を言っても通らない。それ故に常に競争し相手より強い事が正義になって来た。
一部の権力者により多くの人が知らないうちに法律も変わり人々の正しさ(常識)も変わって行く。
 
南米の文明破壊、 古代から大航海時代に至る奴隷制、中国のチベット侵略、数えきれない暴力的歴史の事実があります。
人は他者の痛みは分からず己の欲に従って人に対しては何処までも冷酷で残酷になれる!
スタンフォード監獄実験に見られるように人間の本能には置かれた立場によって正しさ(常識)が違い暴力さえ是認される恐ろしい面がある事を自覚していなければならない。
国家レベルから子供のイジメまで人間社会には意見の違う他者を決して許す事なく支配もしくは排除する。
 
本来、時代によって生まれた文化や人とのつながり自然との共生は生きていくうえで不可欠なものです。
経済中心とする考え方は常に競争することで戦争を引き起こしたり自然破壊をしたり格差や差別を創り出してきた。
 
千年前より百年前より現代社会は便利で楽になり争いも少なくなり人間は幸せになっていると思うがその反面亡くしたものも多くある。
 
今開催されているオリンピックにも世界の政治の駆け引きがあり、経済至上主義があり、マスコミによるナショナリズムの洗脳がある。
自分の幸せが誰かの犠牲の上にある幸せならば決して本当の幸せでは無い。
多様性と調和、矛盾する言葉に思えるが個人の自由と尊厳を守りながら社会全体の平等と調和を図ることが理想的ではないだろうか?
 
少なくとも私は何が正しい事なのか、社会で何が起きているのか、何が正確な情報なのか自分の頭で常に考える事を放棄しないで行動し続けたいと思う!
未来に於いては競争から生まれる発展や成長も大切ではあるが、経済至上主義から程々の所で満足できる(足るを知る)スローライフで自然と共生する社会になればより人間らしく幸福になれるのではないだろうか?
 
オリンピック・ムーブメントは、フェアプレーの精神と友情・連帯を大切にしながら平和な社会を築き、人類の調和の取れた進歩を導くことを理想としている。